妊娠すると、一般的には、まず自分がいて、付属的に赤ちゃんがいる、というふうに考えがちなのですが、お母さんである私と一緒にいる赤ちゃんが、お互い人格を持って対等に付き合っているんだよ、という考え方に切り替えると、私一人が行動するのではなく、赤ちゃんと二人で行動している、と考えるようになります。
そういう考え方をすると、ならばいつも一緒にいるけど別のことを考えているかもしれない赤ちゃんとお話をするということをやってみよう、とそんな気持ちになります。
そのためのいろんな方法がありますが、まずは私も赤ちゃんと話ができる、と自分を信じてください。
具体的に赤ちゃんとお話をする方法として、産婦人科の池川明先生もいろんな方法を提唱してらっしゃいます。本もたくさん出版なさっていますが、ここでは敢えて、別の本をご紹介したいと思います。
対話師の山内ちえこ先生が、「おなかの赤ちゃんと話そう」という本の中で、具体的にこんなやり方でやってみてください、という方法を案内していらっしゃいます。技術的な面の紹介もありますが、全体を流れる、全ての人に向けられた優しいまなざしが何とも心地いい一冊です。ぜひお手に取っていただけたらと思います。
お腹の赤ちゃんと一緒にいられる時間って、本当に長いようで短いので、その時間を赤ちゃんとたっぷり味わっていただきたいです。
山内ちえこ著
「おなかの赤ちゃんと話そう」(WAVE出版) https://www.kinokuniya.co.jp/disp/CSfDispListPage_001.jsp?qs=true&ptk=01&q=%E3%81%8A%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%AE%E8%B5%A4%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%A8%E8%A9%B1%E3%81%9D%E3%81%86