今の日本の社会は、核家族で、家の中にお父さんとお母さんと子供、という単位が当たり前です。
戦前まで、家の中には大人がたくさんいました。お父さんお母さんだけではなくて、おじいちゃんおばあちゃん、おじさんおばさんなどです。
それだけでなく、兄弟もたくさんいて、大きいお兄さんお姉さんなど大きな人がたくさんいるのが普通でした。つまり、子育て自体、複数の人間が関わるものだったのです。
戦後、高度経済成長期を経て、核家族が普通になって、専業主婦に一手に育児を任せる、というのが当たり前の社会になったわけですが、本当に専業主婦一人でこなせるものかな、と思うのです。
関わる人数だけで考えても、お母さん一人の手に委ねる、というのは土台無理な話なんじゃないかなと思います。ましてや、最近は両親ともに働く家庭が増えています。
そうは言っても、現実どうするの、となりますが、まずは時間がないなりにも、お父さんにもっと登場してもらえたらなぁ、と思います。
赤ちゃんが寝てる時間にしか家にいないんだよ、ということであれば、赤ちゃんの面倒を見るということだけでなくても、お洗濯や台所の周辺の作業をするとか、赤ちゃんの面倒を見る以外のお仕事が、本当に家の中にはたくさんたくさんあるので、何か一つでも習慣にしたり、気がついたことに手を貸すことはしてほしいな、と思います。
後はベビーシッターさんのお世話になることも考えたいです。産後の一定の期間は特に、行政の補助を受けられる場合もあります。多少の支出は必要ですが、そういった、人の手を借りる、ということを積極的に考えてほしいなと思います。