温故知新の子育てとは?

文化

戦後、高度経済成長期を機に、家でお母さんがたった一人で育児をする、ということが、日本の国では当たり前になってしまいました。

おそらくそのあたりの時代をきっかけに、昔から培われてきた育児に関しての情報の伝承がプッツリ途絶えてしまい、育児に関する情報は、経済理論に基づいて、市場において提供され、受信もするものになっているという現状があると思います。

いざ受ける側の立場になると、膨大な情報に目がくらんで、一体どれを選んだらいいかわからない、そんな状態に陥ってるのじゃないかな、という気がしています。

ただ、日本人が古来培ってきたものにも、それはそれですごく重みがあると思うのです。例えば昔は、おんぶで子育てをするのが当たり前でしたし、おんぶ自体、実は日本独自のものです。

着物を着てきた日本人という民族が、おんぶというものを伝統的にやってきて、妊婦さんであっても着物を着て過ごして、体を冷やさないということを大事にしてきたと思います。

着物と言うと、今ではなんだかすごくお高いもの、という感覚がありますけれど、天然の素材の布を幾重にも身にまとって、体を温める、冷やさない、体を大事にする、ということを重んじてきた、このことは注目に値すると思います。

生活が現代風になって、何もかも昔のようにとはいきませんけれども、今は今の新しい情報を活かし、古いものは古いものでいいところを取って、今の情報と融合させて、みんなが快適に健康に過ごしていく、ということを目指したいと思っています。

そんなことを、「温故知新の育児」という言葉を作って、提唱しています。

機会があれば、もっと具体的なお話を皆さんにお伝えしたいと思います。

私は40代で遅い結婚をして、出産をしました。40代になるまで、あくまで出産とか育児、なんていうのは他人ごとで、私には関係のない世界と、ずっと思っていました。しかし、胎内記憶教育講座の受講中に、出産や育児っていうのは「幸せになることなんだよ」と教わりました。この学びをより多くの人に伝えたくて、講座を行っています。→続きを読む