赤ちゃんの時期に、どんなふうに抱っこしてあげるかで、後々の体の作られ方は変わってくるという風に考えています。
素手の抱っこでは、もしかしたら大差はないかもしれないんですけれど、ここでは道具を使った抱っこについて、少しお話ししたいと思います。
今、世の中でよく見かける、腰をしっかり支えて、赤ちゃんを肩、紐で抱っこするお道具ですが、抱っこにしてもおんぶにしても、赤ちゃんが、その紐の中にぶら下がって、紐に全体重をかけているような抱っこなり、ちょっと赤ちゃんが苦しそうだなと思って、お見かけすることが多いです。
抱っこにしてもおんぶにしても、できるだけお父さん母さんの身体に沿わせて、紐にかかる赤ちゃんの体重を軽減させてあげるような、そういう抱っこなり、おんぶなりを心がけてほしいな、と思います。
身体に沿わせる、つまり、できるだけ大人の身体に赤ちゃんの体重を乗せる方法を、と考えていくと、抱っこよりおんぶの方がそういう姿勢は取りやすいですね。
抱っこだと大人がふんぞり返らなければならなくなるので、おんぶで体を前に傾ける方が、大人も楽で、赤ちゃんも楽、ということになります。
赤ちゃんが、自分の体重を自分だけで支えなくて良い環境を作れば、徐々に徐々に赤ちゃんが自分で自分の体を少しずつ支えていく、という訓練になると思うので。 赤ちゃんの体のことを考えると、おんぶをお勧めしますし、お道具を使って抱っこという場合も、身体に沿わせる、ということを意識してほしいと思います。